入試対策方法
高卒認定から大学受験する流れと時期|令和8年度の日程・科目・免除・18歳の条件
2026年10月12日
高卒認定から大学受験はできます。高卒認定試験に合格すると、大学の受験資格が得られるからです。ただし、合格の効力が生じるのは満18歳の誕生日からです。満18歳になる年度なら、誕生日の前でも大学を受験できます。
進め方の基本は、高卒認定試験を早めに終え、入試日から逆算して受験勉強を進めることです。この記事では、文部科学省の受験案内とQ&Aをもとに制度を整理します。扱うのは、受験資格・令和8年度の日程・科目・免除・18歳の条件です。不登校から大学を目指す道筋の全体は、不登校から一般選抜で大学受験を目指す道筋で解説しています。
目次
高卒認定から大学受験する流れは4段階
高卒認定から大学受験する流れは、出願・全科目合格・18歳到達・大学への出願の4段階です。高卒認定試験とは、正式名称を高等学校卒業程度認定試験という文部科学省の試験です。対象は高校を卒業していない人で、高校卒業者と同等以上の学力があるかを認定します。文部科学省の案内によると、合格者は大学・短大・専門学校の受験資格を得ます。
- 高卒認定試験に出願する(年2回。免除できる科目は免除を申請する)
- 合格に必要な科目に、すべて合格する(1回で全部でなくてよい)
- 満18歳の誕生日を迎え、合格の効力が生じる
- 大学に出願し、共通テストや個別試験を受ける
2の「1回で全部でなくてよい」は、受験案内で確かめられます。文部科学省の試験科目・合格要件の資料には、合格済みの科目は受験できないとあります。一度合格した科目は、次の回から受ける必要がありません。
4段階のうち、本当に時間がかかるのは4の受験勉強です。高卒認定から大学受験に進む人にとって、高卒認定の合格はスタートラインにすぎません。
高卒認定試験の受験資格と令和8年度の日程
高卒認定試験の受験資格は、受験する年度の終わりまでに満16歳以上になることです。文部科学省の高卒認定試験のページによると、高校に在籍中の人も受験できます。不登校で高校に籍がある人も、退学せずに受験できます。
令和8年度の日程は、次のとおりです。
| 回 | 出願期間(消印有効) | 試験日 | 結果通知 |
|---|---|---|---|
| 第1回 | 2026年4月6日〜5月13日 | 2026年8月6日・7日 | 9月1日発送予定 |
| 第2回 | 2026年7月21日〜9月11日 | 2026年11月7日・8日 | 12月8日発送予定 |
第1回の結果は9月初めに届き、第2回の出願は9月11日まで受け付けます。第1回で落とした科目があっても、同じ年度の第2回で受け直せる日程です。令和9年度以降の日程は、文部科学省の発表で確かめてください。
令和8年度からの高卒認定の科目と合格要件
令和8年度第1回試験から、高卒認定の科目に「情報」が加わりました。文部科学省の科目変更のお知らせによると、合格に必要な科目数は9〜10科目です。
| 教科 | 試験科目 | 要件 |
|---|---|---|
| 国語 | 国語 | 必修 |
| 地理歴史 | 地理、歴史 | 両方必修 |
| 公民 | 公共 | 必修 |
| 数学 | 数学 | 必修 |
| 理科 | 科学と人間生活、物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎 | 下の①か②を選ぶ |
| 英語 | 英語 | 必修 |
| 情報 | 情報 | 必修 |
理科は、次のどちらかの組み合わせで合格する必要があります。
- ①「科学と人間生活」1科目+「基礎」の付く科目から1科目(計2科目)
- ②「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」から3科目(計3科目)
①を選ぶと全体で9科目、②を選ぶと10科目です。
出題範囲は高校の土台になる科目
出題範囲は、令和4年4月以降の高校入学者が使う教科書です。数学は「数学Ⅰ」、英語は「英語コミュニケーションⅠ」、情報は「情報Ⅰ」が範囲になります。国語は「現代の国語」「言語文化」で、古文・漢文も含みます。
つまり、高卒認定の範囲は大学受験の勉強の土台と重なります。高卒認定の勉強は、受験勉強と別物ではありません。ただし、一般選抜では志望校によって、さらに先の範囲まで出題されます。
高校の単位や英検で高卒認定の科目を免除できる
高卒認定の科目は、高校で修得した単位や、文部科学大臣が定めた検定の合格で免除できます。免除できる科目を受けずに済めば、その分の時間を受験勉強に回せます。
令和4年4月以降に高校へ入学した人は、次の単位で免除を受けられます(文部科学省の科目変更のお知らせより一部抜粋)。
- 数学Ⅰを3単位 → 「数学」を免除
- 英語コミュニケーションⅠを3単位 → 「英語」を免除
- 情報Ⅰを2単位 → 「情報」を免除
- 現代の国語2単位と言語文化2単位の両方 → 「国語」を免除
検定の合格で免除できる科目もあります。文部科学省告示第六号が定める主なものは、次のとおりです。
- 英語:実用英語技能検定(英検)の準2級・準2級プラス・2級・準1級・1級
- 数学:実用数学技能検定(数検)の2級・準1級・1級
- 歴史:歴史能力検定の世界史と日本史の両方で3級以上
- 情報:情報処理技術者試験のITパスポート試験
全科目を免除だけで済ませることはできません。文部科学省の免除要件のページによると、最低1科目は受験して合格する必要があります。高校に籍がある人は、在籍校に単位修得証明書を頼み、どの科目が免除になるかを先に確かめてください。
高卒認定から大学受験できるのは18歳になる年度から
高卒認定から大学受験できるのは、満18歳になる年度からです。文部科学省の高卒認定試験Q&Aによると、満18歳未満の合格者は、満18歳の誕生日から合格の効力が生じます。年度内に満18歳になるなら、誕生日の前でも大学受験は可能です。
16歳で全科目に合格しても、大学を受けられる年度は早まりません。同じ学年の高校生が高3になる年度と同じです。逆に言えば、早く合格した人ほど、受験勉強だけに使える期間が長くなります。
成瀬アカデミーの講師陣は、学校の授業に使っていた時間を受験勉強に回せれば、成績は非常に伸びやすいと考えています。高卒認定の合格が早いほど、その時間を長く確保できます。
なお、高卒認定に合格しても、最終学歴は高校卒業になりません。文部科学省のQ&Aは、合格者は高校卒業者と同等以上の学力を認められるだけだと説明しています。大学を卒業すれば、最終学歴は大学卒業になります。
高卒認定と受験勉強は入試日から逆算して進める
高卒認定と受験勉強は、志望校の入試日から逆算して進めます。高卒認定から大学受験までの計画は、入試日を起点に立ててください。その中に、高卒認定の日程を組み込みます。大学入試センターの令和9年度試験の案内では、共通テスト本試験は2027年1月16日・17日です。
令和8年度の第2回高卒認定の試験日は、2026年11月7日・8日です。結果通知は12月8日発送予定で、共通テストまで1か月ほどしかありません。文部科学省のQ&Aによると、11月の高卒認定を受ける年度でも、その年度の共通テストには出願できます。ただし、18歳になる年度に高卒認定の科目を残すほど、受験勉強の時間は削られます。
高卒認定から大学受験までの逆算の手順
日程から逆算すると、手順は次のようになります。
- 志望校の入試日と、受験に必要な科目を書き出す
- 自分が満18歳になる年度を確かめる
- 免除できる科目を確かめ、高卒認定で受ける科目を決める
- 高卒認定は、18歳になる年度の第1回までに受け終える計画にする
- 残りの期間を、受験勉強の参考書と過去問に割り当てる
手順4の理由は日程にあります。第1回までに受け終えれば、落とした科目を同じ年度の第2回で受け直せます。
受験勉強は、高校の授業の進み方に合わせる必要はありません。成瀬アカデミーの講師陣は、学校の授業を待たずに、参考書でどんどん受験勉強を進めてよいと考えています。高卒認定と並行して遅れを取り戻す順番は、不登校の勉強の遅れを取り戻す順番で解説しています。期間の割り当て方は、試験日から逆算して受験スケジュールを作る5つの手順が参考になります。
まとめ
- 高卒認定から大学受験はできる。ただし合格の効力は満18歳の誕生日から生じ、満18歳になる年度から大学を受けられる
- 受験資格は、年度末までに満16歳以上。高校に在籍中でも受験できる
- 令和8年度から「情報」が加わり、合格に必要な科目数は9〜10科目
- 高校の単位や英検・数検などで、一部の科目を免除できる(最低1科目は受験が必要)
- 高卒認定は早めに終え、入試日から逆算して受験勉強の時間を確保する
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