入試対策方法
英語長文は単語は分かるのに読めない受験生へ|原因は語彙ではなく「構造を見ていない」ことです
2026年09月24日
英語長文・単語は分かるのに読めないという悩みを抱えていないでしょうか。単語帳は何周もした。知らない単語はほとんどない。それなのに、英語長文を読むと内容が頭に入ってこない。最後まで読んだのに、何が書いてあったか説明できない。
この悩みへの答えを先に言います。単語が分かるのに読めない原因は、語彙力ではありません。文の構造を見ずに、単語の意味を並べて「雰囲気で読んでいる」ことです。ここを直さない限り、単語帳を何周しても長文は読めるようになりません。原因の切り分け方と、直し方を解説します。
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目次
英語長文・単語は分かるのに読めない3つの原因
原因1:主語(S)と動詞(V)を特定せずに読んでいる
英文は、主語(S)と動詞(V)を軸に組み立てられています。修飾語(M)(分詞や関係詞など)がいくつ付いても、骨組みを掴めば意味は取れます。ところが、単語の意味だけを頭に浮かべて読んでいると、どの語がどの語にかかっているのかが曖昧なままになります。
関係代名詞や分詞、挿入句が入って一文が長くなるほど、この読み方は破綻します。単語の意味を並べても、文の意味にはなりません。
たとえば「The book that I bought yesterday was written by a famous author.」という文を考えます。
book、bought、yesterday、written、famous、authorの意味が全部分かっても、「The book」が主語で「was written」が構造上の動詞(V)で、「bought」は修飾語である関係代名詞の中の動詞(V’)だと捉えていなければ、「本、買った、昨日、書かれた、有名な、作家」と単語が並ぶだけです。
that以下が「book」を説明する(名詞を修飾する関係代名詞)部分だと見抜けて初めて、「私が昨日買った本は、有名な作家によって書かれた」という意味になります。一文が短いうちはごまかせても、長文では必ず破綻します。
原因2:文法・語法知識が「問題を解くための知識」で止まっている
文法問題は解けるのに、長文の中では文法・語法が使えない受験生は多くいます。空所補充や並べ替えで使う文法・語法と、長文を読む時に使う文法・語法は、使い方が違うからです。文法・語法を「問題を解く道具」として覚えていると、長文の中で構造を見抜く道具としては働きません。
原因3:読み終えたあとに「説明」をしていない
意外に見落とされるのが、読んだあとの確認です。設問を解いて答え合わせをして終わりにすると、「読めたつもり」の状態が続きます。内容を自分の言葉で説明できない文章は、読めていません。
原因4:文型と品詞の関係を理解していない
英語において重要となる4つの品詞(名詞・述語動詞・形容詞・副詞)と文型(S・V・O・C・M)の関係を理解することで、英語への理解は確実に深まります。一見めんどくさそうに思えますが、実は、これらを理解することが英語力を伸ばすうえで最も近道です。
しかし、よく学校の指導者はこの、「文型と品詞」の説明を軽く触って飛ばしてしまいます。なぜなら、この単元の説明は非常に論理的で説明し辛く、生徒に飽きられるからです。そのため、品詞と文型の重要性を理解しないまま英語の勉強を進め、英語に苦手意識を持つ人が多いのです。
一見難しい内容に見えますが、いざ蓋を開けてみれば意外と単純です。成瀬アカデミーでは、こういった本当に重要な単元を逃さず、徹底的に指導をしています。だからこそ、短期間で、効率よく成績を伸ばすことが可能になっているのです。
まず自分の原因を切り分ける
次の順で、自分がどこで止まっているかを確認します。
- 長文の中から、一文だけ選んで、主語と動詞、補語、目的語、修飾関係、語法に印を付ける。付けられなければ、構造の把握が原因
- 構造を取れた文を、日本語に訳して、他の人が見て意味が通るか確認する。通らなければ、文法や語法、文型、品詞の知識が原因
- 段落ごとに、何が言いたかったかを一言で言う。言えなければ、内容の整理が原因
どの段階で詰まるかによって、やることが変わります。原因を切り分けずに長文を大量に読んでも、間違った読み方が上達するだけです。
今日からできる長文の直し方
精読を、一文ずつ丁寧にやる
速く読む練習の前に、めちゃくちゃ遅くても正確に読む練習を先にやります。1つの文の文型(主語S・動詞V・補語C・目的語O・修飾関係M)・語法を全て言語化して、意味を確定させます。ここを飛ばして速読に進むと、雑に読む癖が固定されます。
「スラッシュ音読」は無意味かつ逆効果
音読は効果的な方法ですが、頭の中を空にして声だけ出していては意味がありません。、また、よくスラッシュ読みをやる人が多いですが、これも上級者以外には基本無意味です。なぜなら、スラッシュ読みではよく「意味のカタマリで区切る」と言われますが、9割の生徒は、なんとなくの意味で区切っているだけで、正しい箇所で区切れていないからです。これでは、逆効果です。
それでは、何で区切ったらいいのか。それは、先ほどお話しした文型と修飾関係(+語法)です。これで区切ることで、本当の主語・動詞はどれなのかや、動詞の意味が解ります。意味が浮かばない箇所は、構造が取れていない箇所です。
読み終えたら、内容を自分の言葉で説明する
現代文と同じく、段落ごとに要点を一言でまとめ、全体の主張を2、3文で説明します。説明が詰まったところが、理解の穴です。
独学では気づけない「読めたつもり」
英語長文・単語は分かるのに読めない状態を一人で抜け出そうとするときの難所は、自分の読みが正しいかどうかを自分で判断できないことです。構造を間違えて取っていても、本人は気づけません。訳が通っていなくても、「なんとなく分かった」で進んでしまいます。
成瀬アカデミーの「逆授業」では、生徒が先生役になって、英文の構造と内容を説明します。説明が詰まる、構造が誤っている。その場でコーチが拾い上げて修正します。独学で一番難しい「自分の読みの誤りに気づく」工程を、仕組みとして組み込んでいます。コーチは難関大出身で、自分自身も逆転合格を経験した講師のみです。自分自身が逆転合格の過程で学習の壁を越えてきた経験があるからこそ、どこで受験生が雑に読みやすいかを見抜けます。方法に再現性がある理由はそこにあります。
まとめ:英語長文・単語は分かるのに読めない原因
英語長文・単語は分かるのに読めない原因は、語彙ではなく、構造を見ていないことです。
- 主語と動詞を特定しないまま、雰囲気で読んでいる
- 文法を「長文を読む道具」として使えていない
- 読んだあとに、自分の言葉で説明していない
単語帳を回す時間の一部を、一文を正確に読む練習に回してください。
自分の読み方が正しいか確認したい方へ
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