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アクティブリコールが効く科目は社会・英単語・古文単語だけ|数学・英語・現代文・理科は解答根拠を説明する勉強に変える

2026年10月14日

アクティブリコールが効く科目は、社会科目・英単語・古文単語の3つです。どれも暗記が中心の科目です。英語の文法・長文、数学、現代文、理科では、かえって非効率になります。この4科目では、問題を解き、解答根拠と解答プロセスを声に出して説明してください。

成瀬アカデミーの講師陣は、説明する勉強を科目で変えるべきだと考えています。この記事では、科目ごとに何を説明すればよいかと、その理由を解説します。

目次

  1. アクティブリコールが効く科目は暗記中心の社会・英単語・古文単語
  2. 英語・数学・現代文・理科でアクティブリコールが非効率になる理由
  3. 英語・数学・現代文・理科は解答根拠と解答プロセスを声に出して説明する
  4. 解答根拠を説明する勉強の3つの効果
  5. 理解が追いつかないうちは丸暗記から始め、解答根拠は常に持つ
  6. まとめ
  7. 科目ごとの勉強のやり方を相談したい方へ

アクティブリコールが効く科目は暗記中心の社会・英単語・古文単語

アクティブリコールが効く科目は、覚えた知識そのものを試験で問われる社会科目・英単語・古文単語です。

アクティブリコールとは、教科書やノートを閉じて、覚えた内容を何も見ずに思い出す勉強法のことです。一般には、読み返すだけの勉強より記憶に残りやすい方法として勧められています。しかし成瀬アカデミーの講師陣は、この勉強法がそのまま点数につながる科目は限られると考えています。

3つの科目で効く理由は、試験でやることと練習の形がほぼ同じだからです。日本史で改革の中身を問われたら、覚えた内容を正確に思い出せば答えられます。英単語や古文単語も、見た瞬間に意味を思い出せるかで得点が決まります。

アクティブリコールが効く科目では、やり方は単純です。

  1. 教科書や単語帳を閉じる
  2. 覚えた範囲を、何も見ずに声に出して説明する
  3. 言えなかった箇所だけを覚え直す

社会では、用語だけでなく出来事の因果まで説明できる状態を目指します。そのため、アクティブリコールに加え、問題の解答根拠を説明する練習も行います。暗記から理解へ進める手順は、共通テストの社会で用語の因果まで説明できるようにする手順で解説しています。

英語・数学・現代文・理科でアクティブリコールが非効率になる理由

英語・数学・現代文・理科でアクティブリコールが非効率になる理由は、試験で問われるのが「知識を言えるか」ではなく「初めて見る問題で知識を使えるか」だからです。

時間の使い方の面でも損をします。単元を一から説明すると、すでに分かっている部分にも同じだけ時間を使います。本当の弱点は、問題を解いたときにしか表に出てきません。

数学・理科はどの公式を使うかの判断が問われる

数学で、二次関数の単元を教科書を閉じて一から説明したとします。平方完成や頂点の求め方は、それなりに説明できるはずです。ところが試験では、何を使うかが書かれていない問題が出ます。平方完成をするのか、場合分けをするのかは、自分で判断しなければいけません。

数学や物理で本当に必要なのは、どういう問題のときにどの公式を使うかが分かることです。単元の中身を説明できても、この判断の力は鍛えられません。化学や生物でも、法則を言えることと、問題で使う法則を選べることは別の力です。

英語は文法を暗唱できても訳し方は決められない

分詞構文は、時・理由・条件・譲歩・付帯状況などの意味を表します。ここまでなら、何も見ずに言える受験生も多いはずです。しかし、長文の中の分詞構文をどの意味で訳すかは、暗唱では決まりません。前後の文脈と、主節との関係を見て判断する力が必要です。

現代文には一から思い出す中身がほとんどない

現代文の試験では、毎回初めて読む文章が出ます。得点を分けるのは、その文章で最も重要な筆者の主張をつかめるかです。覚えた内容を思い出す練習では、この力は鍛えられません。

英語・数学・現代文・理科は解答根拠と解答プロセスを声に出して説明する

英語・数学・現代文・理科の正しい説明のやり方は、問題を解き、その解答根拠と解答プロセスを声に出して説明することです。成瀬アカデミーの講師陣は、この形が4科目の成績を最短で上げると考えています。

解答根拠とは、その答えを選んだ理由のことです。解答プロセスとは、問題を読んでから答えを出すまでの考えの順番のことです。アクティブリコールと違い、説明する中身は「覚えた内容」ではなく「解いた問題」になります。

説明の手順は次のとおりです。

  1. 問題を1問解く(正解した問題も対象にする)
  2. 問題を見て、最初に何に気づいたかを言う
  3. どの知識や公式を、なぜ選んだかを言う
  4. 答えまでの変形や判断を、順番に言う
  5. 説明に詰まった箇所に印をつける

科目ごとの違いを表にまとめます。

科目 説明の形 説明する中身
英単語・古文単語 アクティブリコール型 覚えた内容を何も見ずに説明する
社会科目 アクティブリコール型と問題ベースの両方 覚えた内容に加え、解いた問題の解答根拠を説明する
英語(文法・長文)・数学・現代文・理科 問題ベース 解いた問題の解答根拠と解答プロセスを説明する

解答根拠を説明する勉強の3つの効果

解答根拠を説明する勉強の効果は、正解した問題・間違えた問題・解けなかった問題のそれぞれで、理解の穴を特定できることです。

正解した問題でたまたまの正解を見つける

正解した問題でも、理解が間違っていれば再現性はありません。たとえば英語の問題で、whichを含む選択肢を選んで正解したとします。理由を聞くと、「whichの前に名詞があったので、関係代名詞だと思った」と説明したとします。

この理由は正しくありません。「I asked the teacher which book to read.」では、whichの直前にteacherという名詞があります。しかし、このwhichは関係代名詞ではありません。「どの本を読むべきか」というカタマリを作る疑問詞です。

間違った理由のまま丸がつくので、本人は気づきません。形が変わった問題が出れば、同じ理由で間違えます。根拠の持ち方は、秋以降の成績を分ける解答根拠の作り方でも解説しています。

間違えた問題で道を外れた一歩を特定する

解いたけれど間違えた問題では、どこで間違ったプロセスに進んだかを、説明を聞く講師が特定できます。英語の和訳で、分詞構文の箇所を誤訳したとします。「分詞構文だと気づき、理由の意味で訳した」なら、見抜く力はあります。足りないのは、主節との関係から意味を決める判断だけです。単元を最初からやり直す必要はありません。

数学でも、方針の段階で外れたのか、途中の変形で外れたのかが、説明で分かれます。解答を読んで納得するだけでは、自分がどの一歩で外れたかまでは分かりません。止まった箇所の絞り込み方は、数学の解答を1行ずつ読んで止まった行を見つける方法で解説しています。

解けなかった問題で原因を3つに分ける

そもそも解けなかった問題では、なぜ解法プロセスが浮かばなかったのかを、講師が特定できます。原因は大きく3つに分かれます。

原因 例 次にやること
知識不足 公式・単語・文法事項を覚えていない 覚える
本質の理解不足 公式は言えるのに、この問題で使うと気づけない その知識を使う理由を理解し直す
他の単元との混同 運動量保存則を使う場面で、力学的エネルギー保存則を使う 2つの使い分けを整理する

原因が違えば、やるべき勉強も違います。本質の理解不足が原因なのに暗記をやり直しても、同じ問題で止まります。講師が原因を特定すれば、やらなくていい勉強が消えます。その結果、最短経路で成績と偏差値を上げられます。

理解が追いつかないうちは丸暗記から始め、解答根拠は常に持つ

理解が追いつかないうちは、丸暗記から始めて構いません。最終的には本質の理解が必要です。ただし、最初は丸暗記でも構いません。その科目にあまり知識がない人は、むしろ丸暗記からやる方がいい場合が多いです。最初から理解しようとすると、暗記すべきものが暗記できないからです。混乱することもあります。

一方で、解答の根拠は常に持ってください。成瀬アカデミー講師陣の経験則では、丸暗記だけの勉強は偏差値40〜50くらいで伸びが止まります。統計ではなく、指導の経験から見た目安です。丸暗記で止まらず本質の理解まで進めるために、問題ベースの説明を使ってください。根拠を口に出すたびに、丸暗記した知識が使える理解に変わります。

まとめ

  • アクティブリコールが効く科目は、暗記が中心の社会科目・英単語・古文単語。社会は問題の解答根拠の説明も行う
  • 英語の文法・長文、数学、現代文、理科は、問題を解いて解答根拠と解答プロセスを声に出して説明する
  • 正解した問題も説明し、理由が間違ったままの正解を見つける
  • 間違えた問題は道を外れた一歩を、解けなかった問題は原因(知識不足・本質の理解不足・単元の混同)を特定する
  • 最初は丸暗記でもよい。解答の根拠は常に持ち、最後は本質の理解まで進める

逆授業とは、生徒が先生役になって講師に説明する授業のことです。成瀬アカデミーでは、科目に合わせて逆授業の形を変えています。英単語・古文単語は、アクティブリコール型で行います。社会は、アクティブリコール型と問題ベースの両方を行います。英語・数学・現代文・理科は、問題ベースです。問題ベースの逆授業では、生徒が解いた問題の解答根拠と解答プロセスを説明します。説明を聞いた講師が、つまずきの原因を特定します。

講師は全員が難関大出身で、自身も逆転合格を経験しています。一度つまずき、そこから抜け出した経験があるので、どこで勘違いが起きやすいかを知っています。だから、講師陣のやり方には再現性があります。

科目ごとの勉強のやり方を相談したい方へ

アクティブリコールが効く科目と、問題で説明すべき科目の使い分けに迷う方は、無料オンライン個別相談をご利用ください。今の勉強のやり方と志望校を伺い、科目ごとの説明のやり方を一緒に整理します。

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