入試対策方法
情報Ⅰ対策はいつから始めるべきか 国立大受験生向けガイド
2026年09月30日
情報Ⅰ対策は、多くの受験生が後回しにしがちな分野です。「情報I」の扱いを公表している国立大学のうち、97%が情報Ⅰを必須科目にしています。情報Ⅰ対策を後回しにすると、直前期に大きな負担を抱えることになります。情報Ⅰ対策はいつから始めるべきか、具体的な時期と進め方をこの記事で解説します。
情報Ⅰ対策を後回しにしてはいけない理由
結論として、情報Ⅰは配点が低くても合否を左右します。
配点0点の大学は年々減っています。かつて配点なしだった北海道大学も2026年度入試から配点化しました。香川大学・徳島大学も2027年度入試からの配点化を発表しています。大半の国立大は得点化する方向です。
情報Ⅰ対策を先送りするとどうなるか
情報Ⅰ対策を怠ったまま直前期に詰め込むと、英語・数学の勉強時間を削ることになります。結果として主要教科の得点が落ちます。
実際に高3の12月から情報Ⅰに着手する受験生は少なくありません。共通テスト本番まで1か月を切った段階で、疑似言語の読み方に慣れていないと気づき、焦って対策を始めます。この時期は英語のリスニング対策・数学の過去問演習など、他教科でも詰め込みが必要です。結果として、どの教科も中途半端な仕上がりのまま本番を迎えることになります。情報Ⅰ対策の目的は、早期に基礎を固め、直前期を他教科に使える状態を作ることです。
情報Ⅰを「捨て科目」と誤解する受験生が多い
情報Ⅰを2次試験で使わないからと、対策を後回しにする受験生がいます。しかし共通テストの総点に占める情報Ⅰの割合は無視できる水準ではありません。共通テストは1点刻みで合否が分かれる試験です。他教科で満点近くを取れる受験生は少数派であり、情報Ⅰの得点は総点を底上げする役割を果たします。
情報Ⅰ対策はいつから始めるべきか
結論として、情報Ⅰ対策は高2の冬から高3の夏までに一通り終わらせてください。
情報Ⅰの出題範囲は、情報社会の問題解決・情報デザイン・プログラミング・データ活用の4分野です。範囲は広いものの、暗記量は英単語ほど多くありません。
参考書を1周する具体的な進め方
参考書を1冊決め、まず全体を1周してください。1周目で完璧に理解しようとしないでください。目的は全体像の把握です。1周目にかける期間の目安は1か月です。1日1単元ずつ進め、分からない用語に印をつけるだけで構いません。
2周目以降で、暗記事項とプログラミングの考え方を分けて詰めていきます。暗記事項は用語カードのように繰り返し確認し、プログラミングの考え方は疑似言語のコードを手で書き写しながら理解してください。情報Ⅰ対策はこの順序を守るだけで大きく変わります。
高3の夏以降にやるべきこと
高3の夏までに基礎を一通り終わらせておけば、夏以降は共通テストの過去問・試作問題での演習に時間を割けます。基礎が固まっていない状態で過去問演習に入ると、1問ごとに知識の抜けを確認する作業が発生し、時間効率が大きく落ちます。
高2から始める場合のスケジュール例
高2の冬に着手する場合、まず1周目を1か月で終わらせて2周目に入り、高3の4月から暗記事項の定着とプログラミング演習を並行して進めるペースが目安です。定期テストや部活動と両立しながら進める場合は、週2〜3回・1回30分程度でも継続できれば、高3の夏までに一通り仕上がります。まとまった時間を確保できないことを理由に着手を先延ばしにするより、短時間でも早く始めるほうが最終的な負担は小さくなります。
情報Ⅰ対策で優先すべき分野
結論として、情報Ⅰ対策はプログラミング分野とデータ活用分野を優先してください。
情報社会の問題解決やコミュニケーションの分野は、常識的な読解で得点できる設問が多く出ます。対策の費用対効果は低めです。
一方でプログラミング分野は、初見の疑似言語に慣れているかどうかで得点差が大きく開きます。過去問・試作問題で疑似言語の読み方に早く慣れておいてください。これが情報Ⅰ対策の中で最も差がつくポイントです。
プログラミング分野でつまずきやすいポイント
プログラミング分野でつまずく受験生の多くは、変数・配列・繰り返し処理の意味を言葉で説明できないまま問題を解こうとします。コードを目で追うだけでは処理の流れを追えません。1行ずつ、変数の中身がどう変化するかを紙に書き出しながら追跡する練習が有効です。
データ活用分野では、散布図・相関係数・箱ひげ図など統計の基本用語の理解が前提になります。数学の「データの分析」分野と重なる部分が多いため、数学の該当単元を先に復習しておくと理解が早まります。
情報Ⅰは配点が低い大学なら対策しなくていい?
結論として、配点0点の大学でも受験自体は必須なので最低限の対策は必要です。
配点化されない大学でも、試験時間内に着席し解答する必要があります。ここで時間を溶かすと、疲労が他教科に影響します。基礎だけは固めておいてください。
さらに、志望校の配点方針は入試年度によって変わる可能性があります。出願時点では配点0点でも、入学年度が変わる前に配点化される事例が実際に出ています。今は配点がない大学を志望していても、直前で方針が変わるリスクを踏まえ、最低限の基礎は仕上げておく方が安全です。
参考文献
まとめ
- 情報Ⅰ対策は高2冬〜高3夏に一通り終わらせる
- 1周目は全体像把握、2周目以降で暗記とプログラミングを分けて詰める
- プログラミング分野とデータ活用分野を優先する
- 配点0点の大学でも受験は必須なので最低限の対策は必要
- 直前期に他教科の時間を圧迫しないための先行対策が鍵
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