入試対策方法

苦手科目と得意科目はどっちを優先する?得意科目に逃げる受験生が見落とす配点の現実

2026年10月07日

苦手科目と得意科目のどちらを優先するかは、好き嫌いではなく配点と伸びしろで決めます。得意科目ばかり勉強して安心している受験生は、合計点が伸びません。

「得意を伸ばせば苦手を補える」という言葉は、聞こえはいいです。しかし、入試の合否を決めるのは、得意科目の点数ではなく合計点です。この記事では、優先順位の決め方と、苦手科目に手をつける3つの手順を解説します。

目次

  1. 苦手科目と得意科目の優先順位は配点と伸びしろで決まる
  2. 得意科目に逃げる受験生の合計点が伸びない理由
  3. 苦手科目に手をつける3つの手順
  4. 苦手科目と得意科目のよくある質問
  5. まとめ
  6. 科目の優先順位を相談したい方へ
  7. 参考文献

苦手科目と得意科目の優先順位は配点と伸びしろで決まる

苦手科目と得意科目の優先順位は、志望校の配点が大きく、今の失点が多い科目を上にして決めます。

好きな科目から始める受験生は、この順番を逆にしています。配点が小さく、すでに点が取れている科目に時間を使っています。

志望校の配点を募集要項で確認する

優先順位を決める最初の作業は、志望校の配点の確認です。

大学入試センターの出題方法等によると、共通テストの国語は200点です。数学は2科目で計200点、英語はリーディングとリスニングで計200点です。情報Ⅰは100点です。

個別試験の配点は、大学ごとに違います。たとえば東京大学の令和9年度入学者選抜要項では、理科各類の第2次学力試験に国語が80点分あります。文科各類にも数学が80点分あります。同じ要項は、共通テストと第2次学力試験の成績を総合して学力試験の成績を算出すると定めています。

理系だから国語を捨てる、文系だから数学を捨てる、という判断は、配点を見てから下してください。志望校の要項を開かずに優先順位を決めるのは、地図を見ずに歩くのと同じです。

同じ勉強量で何点伸びるかを比べる

配点の次に見るのは、伸びしろです。同じ勉強量を投じたとき、点数が大きく動く科目を優先します。

仮に、100点満点で得意科目が85点、苦手科目が45点だとします。得意科目は、満点を取っても15点しか増えません。苦手科目は、基礎の穴を埋めるだけで20点以上動く余地があります。

得意科目に残っている失点は、難問であることが多いです。苦手科目の失点には、基本問題が多く混ざっています。取り返しやすいのは、基本問題の失点です。

得意科目に逃げる受験生の合計点が伸びない理由

得意科目に逃げる受験生の合計点が伸びない理由は、勉強量が伸びしろの小さい科目に偏るからです。

得意科目の勉強は、解ける問題が多いので気分よく進みます。丸の数が増えるので、勉強した実感も強く残ります。しかし、その実感と合計点の伸びは別物です。

凡人は、周りと同じ努力量では合格できません。周りの1.5倍の勉強が必要です。この1.5倍は、勉強時間ではなく、同じ時間でこなす量を指します。

そして、その量をどの科目に使うかで結果が変わります。得意科目に量を集めても、合計点はほとんど動きません。苦手科目から逃げている限り、努力は点数に変わりません。

苦手科目に手をつける3つの手順

苦手科目に手をつける手順は、科目別の量の記録、原因の特定、週の計画への書き込みの3つです。

1. 科目別の勉強量を1週間記録する

最初に、1週間の勉強量を科目別に記録します。時間ではなく、進めたページ数と解いた問題数で書いてください。

記録を並べると、偏りが数字で見えます。得意科目の量が多く、苦手科目の量が極端に少ないはずです。この偏りを自分の目で確認することが出発点です。

2. 苦手の原因を1つに絞る

次に、苦手の原因を1つに絞ります。「数学が苦手」という言い方のままでは、手のつけようがありません。

模試の答案を見て、失点を種類ごとに分けてください。分け方は、模試の失点を内訳に分けて読む方法で解説しています。知識不足なのか、知っていたのに落としたのかで、やることが変わります。

数学なら、解答のどの行で止まるかを特定します。手順は、数学の解答を読んでも分からないときの対処法にまとめています。英語なら、単語は分かるのに長文が読めない原因の切り分けから始めます。

失点の原因が知識不足なら、暗記から始めてください。最終的には本質の理解が必要ですが、最初は丸暗記でも構いません。知識があまりない苦手科目は、むしろ丸暗記からやる方がいい場合が多いです。最初から理解しようとすると、暗記すべきものが暗記できません。頭が混乱することもあります。ただし、暗記の段階でも解答の根拠は常に持ってください。

丸暗記だけで止めた単元は、条件が少し変わると解けません。成瀬アカデミー講師陣の経験則では、丸暗記だけの勉強は偏差値40〜50あたりで頭打ちになります。暗記が進んだら、苦手な単元ほど理由の理解まで進めてください。丸暗記は入り口であって、ゴールではありません。

3. 週の計画に苦手科目の量を先に書く

最後に、週の計画を立てるとき、苦手科目の量を先に書き込みます。残った枠に得意科目を入れます。

順番を逆にすると、得意科目で1週間が埋まります。苦手科目は「時間が余ったらやる」扱いになり、結局やりません。先に書いた量だけが実行されます。

苦手科目と得意科目のよくある質問

得意科目に逃げるのはアリ?

得意科目だけを勉強して苦手科目を避ける逃げ方は、なしです。合計点が伸びないからです。ただし、得意科目の勉強をゼロにする必要はありません。今の点数を維持する量だけ確保し、残りを苦手科目に回してください。

苦手科目は捨ててもいい?

志望校が必須にしている科目は、苦手でも捨てられません。たとえば東京大学の入学者選抜要項は、大学が定める共通テストの教科・科目を全て受験した人だけに、一般選抜の出願資格を認めています。捨てるかどうかは、志望校の要項で必須科目と配点を確認してから決めてください。

苦手科目が複数あるときは、どれから手をつける?

苦手科目が複数あるときは、志望校の配点が大きい科目から手をつけます。配点が同じなら、基本問題・知識問題での失点が多い科目を先にします。基本・知識での失点は、少ない量で取り返せるからです。

まとめ

  • 苦手科目と得意科目の優先順位は、好き嫌いではなく配点と伸びしろで決める
  • 得意科目に逃げると、勉強量が伸びしろの小さい科目に偏り、合計点が伸びない
  • 科目別の量を1週間記録し、偏りを数字で確認する
  • 苦手の原因を1つに絞り、週の計画に苦手科目の量を先に書く

成瀬アカデミーの講師は、全員が難関大出身で、自身も逆転合格を経験しています。苦手科目から逃げずに点数を動かした経験を持つ人間が教えるので、やり方に再現性があります。

科目の優先順位を相談したい方へ

苦手科目と得意科目の配分を自分で決められない方は、成瀬アカデミーの無料オンライン個別相談を使ってください。志望校の配点と今の成績を伺い、どの科目に量を使うかを一緒に整理します。

成瀬アカデミーでは、専属コーチが週単位のタスクを設計し、科目ごとの量を管理します。生徒が先生役になって説明する「逆授業」で、苦手な単元の理解の穴をその場で特定します。


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参考文献

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